徒然に、デンマークと。

2016年8月から2017年6月までデンマークに交換留学していた僕の徒然なる生活臭。ゆるく読んでいただけたら嬉しいです。

悪魔的なそれ。

一度それに手を出してしまったら、もうそれなしでは生きていけない的なお薬がある。 親類のものからは気をつけよと十二分に注意が行き、周囲からはやめておけと口が酸っぱくなるほど言われたが、やはりその快感を求め、僕は手を出してしまう。 まさにそれと…

愛くるしいエレベーター。

道端で拾った子犬を家に連れてくる。 家で飼いたいと言うが母親にそんな余裕はないと言われ捨ててきなさいと言われる。 僕はごめんよ犬、と言いながら彼を道端に置いて行こうとする。 すると犬はワンワンと吠えて僕のことを追ってくる。 僕は「なんで追って…

今、ここに居ります。

居候とは「居(お)ります」の意で、近世に同居人を公文書に記す際の肩書に用いたことに始まる。 出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) ホステルを追い出されてから1か月後、僕の家無し状況を知っている日本にいる友人から何度か、「今はどこに住んでるの…

天国でぐっすりと。

留学が始まってすぐ、同じく交換留学に来ている日本人学生の間で僕のことがある理由で知られるようになる。 「東北からきた白井君って知ってる?」 「ああ、あの家無き子でしょ!」 こんな形で知られたくはなかった、初めてあった人に「あ、僕、家ない人です…

孤独な連帯感

浪人時代のチューターに、「孤独の連帯感」という言葉を教えてもらった。彼は浪人時代、誰と話すこともなくひたぶるに受験勉強に励んでいた。そして同じように孤立している、いや孤高な浪人生たちの間に、運動部独特の連帯感のようなものがあったという。誰…

書き出し。

去年のまだ半袖でも十分過ごせる8月の終わりに、僕はこの小さいけれどイカした街コペンハーゲンにたどり着いた。大量の荷物と、新生活への期待、これから住むところを探さなければいけない不安を抱えて。 今、あの時から10ヶ月が過ぎ、僕はもうそろそろ日本…