生活臭

デンマークに留学していた僕の徒然なる生活臭。帰国後も誰に頼まれた訳でもなく毒にも薬にもならないことを書きます。

何も言わなくてもいい。

最近観た映画の話ですが、ネタバレはないです。

 

某月某日

 

すごいものを見た。どう思ったかなんて、言わなくていい。そこにはただ恍惚な表情を浮かべた僕がいるだけだ。いや実はただ恍惚と言いたいだけの腰を抜かしてアホ面な僕がいただけだ。

 

11月9日に公開された映画「ボヘミアンラプソディー」を見に行った。もともとクイーンは知ってはいたものの、ちゃんと聴き始めたのはデンマークにいた頃に遡る。過去に書いた話に登場した僕の居候先のデンマーク人の友人が、「デンマーク人はテスト前にはいつでもこれを聞くんだ。」とアンダープレッシャーを聞かせてくれた。正直彼の悲痛な叫びともとれない歌声が邪魔をしていたが、それにも負けないほどフレディの声は綺麗でまっすぐ僕の心に飛び込んで来たことを覚えている。

 

ボヘミアンラプソディーを見に行くと決めた日は、朝から何だかそわそわしっぱなしだった。この感覚は映画を観に行くものではない、大好きなバンドのライブをみに行く前の感覚に近い。映画の内容ももちろん素晴らしかったのだが、やはり1985年のLive AIDのシーンには心躍った。フレディが発声練習で観客を盛り上げた時、僕は本当にそのライブの中にいた。フレディの声が遠くから聞こえて来て、「やばい、次はクイーンだから早く行かなきゃ!」と駆け出した自分が確実にそこにはいた。

 

フレディ、クイーンのメンバー、スタッフ、観客、そして僕。会場にいる全員が笑顔で、同じ時間を共有していた。極上だ。

 

ライブが終わった。会場が明るくなる。どでかいスクリーンを前に、腰を抜かしてアホヅラの僕がいる。

 

なんとも言えない充足感があり、一緒に見に行った両親と目が合うと、僕たちは無言で堅い握手を交わした。どう思ったかなんて、言わなくていい。

 

 

Live AIDでのQueen

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僕が大好きな曲「Fat Bottomed Girls」

初めて知ったのは高校の時にどハマりしたGleeバージョンから。

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今回一番感動した「Radio GaGa」

ラジオ好きの僕はこの歌詞にどうしても泣いてしまう。

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